ハーレーリファレンス

本革シートへの張替を行うメリットとお手入れの方法とは

本革シート

ハーレーのシート部分は安価で高い撥水性を持つ合皮が使われています。
バイクはシート部分がむき出しになっているため、雨水が沁み込まないように撥水性を重視した作りになっているのが特徴です。安価で加工も容易な合皮ですが、紫外線で劣化する欠点もあります。そのまま放置するとひび割れが生じてひどく傷んでしまい、見栄えも悪くなってしまう事態は避けられません。
愛車にこだわりを持つハーレー乗りは美しい外観を保ち、耐久性を向上させる目的で本革シートへの張替を行う人が多いです。本革シートは作りが頑丈な他、力強く落ち着いた質感があるので武骨なデザインのハーレーにぴったりです。

また、本革は使い込むほどに色合いに深みが生じ、趣のある質感になります。力強さとスタイリッシュな雰囲気が同居しているハーレーには本革シートがもっとも似合うと言っても過言ではありません。カスタム作業に慣れている人なら自分でシート張替が可能ですが、高度な技術が要求されるので慣れないうちは専門業者に依頼するのが無難です。シートの形状に合わせた過不足の無いしっかりした張替を行ってくれるので、座り心地の良い仕上がりになります。
使えば使うほど生地の表面が滑らかになり、色合いも深みが増します。
その一方で過度の摩擦や温度変化、水濡れで劣化することがあるので日頃から丁寧にお手入れしなければいけません。

本革シートのお手入れにはバイクシート専用の薬剤を使うのが最適です。
カバンや靴などの一般的な革製品に使うお手入れ用品はハーレーの本革シートには不向きですが、これはハーレー用の本革シートは表面にコーティング加工が施されているためです。本革を保護する皮膜が剥がれてしまうので、お手入れの際はバイクシート専用と記されている薬剤で表面を拭き取ることを厳守しましょう。